Magic Rose-紅い薔薇の少女-
落ちる
落ちる。
私は何処まで落ちていくのかしら?
真っ暗な闇の世界に
堕ちる……。
着地……。
思ったより、体が軽く、軽々と綺麗に地面に足を着くことが出来た。
「着地失敗してそのまま死んでしまえばよかったんですわぁ
水仙も使えないのですわね!」
エクセディの声に閉じていた目を開く。
「シャルディは何処!?」
「何故貴方に教える必要があるんですの?」
なっ……!
「あるわよ!」
そんなの決まってるじゃない……
「貴女の探し物は?」
エクセディは自分の両脇に幻影を創った。
「猫?逃亡者?それとも……」
幻影は、黒い猫と、黒いローブを着た男。
「“コレ”ですの?」
そう言って、彼女が持っていたのは
あの、大切なネックレス!