Magic Rose-紅い薔薇の少女-


「だって、どうしてもあいたいんだ」

少し顔を赤らめて言うフィルに私は心を奪われた。

か、可愛すぎるっ!

きゅんっとハートを射抜かれたわ!!

「フィル……?」

「なぁに?」

「私が付いて行ってあげるわ!
そうすれば安心よね?」

「いいのっ!?」

キラキラと目を輝かせる。

だから……可愛すぎるんだって!

「勿論よ
ほら、行きましょっ?」

手を差し出すと、フィルはギュッと握った。


「ねぇ、その子のお家はどこなの?」

フィルはピョンピョン跳ねながら付いてくる。

「ボクがしってるからあんないしてあげるね!」

そう言ってすぐにフィルは駆け出した。

「わっ」

意外と強い。
小さいと言えどやっぱり男の子なのね。

< 98 / 258 >

この作品をシェア

pagetop