Magic Rose-紅い薔薇の少女-
「だって、どうしてもあいたいんだ」
少し顔を赤らめて言うフィルに私は心を奪われた。
か、可愛すぎるっ!
きゅんっとハートを射抜かれたわ!!
「フィル……?」
「なぁに?」
「私が付いて行ってあげるわ!
そうすれば安心よね?」
「いいのっ!?」
キラキラと目を輝かせる。
だから……可愛すぎるんだって!
「勿論よ
ほら、行きましょっ?」
手を差し出すと、フィルはギュッと握った。
「ねぇ、その子のお家はどこなの?」
フィルはピョンピョン跳ねながら付いてくる。
「ボクがしってるからあんないしてあげるね!」
そう言ってすぐにフィルは駆け出した。
「わっ」
意外と強い。
小さいと言えどやっぱり男の子なのね。