強さ、時々弱さ〜アナザーストーリー〜
「ふぅ。終わった。
まったく…部屋の片付けくらい
自分でしっかりやりなさ……」
ぎゅっ
「……真幸…………?」
「桜子ちゃん。
行かないで。」
「……え……?」
「聞いたよ。俺の為に料理、
練習してくれてたんだってね。」
「にっ兄ちゃんのやつ……」
とくとくと少しずつ
鼓動が早くなる。
「俺…すっごい嬉しかった。
あんな美味しい料理を
俺の事想って
練習してくれてたなんて。」
「っっ……///」
「誰にも食べさせたくないよ。
俺以外の男には絶対。
だから………
これからも俺の傍にいて。
ずっとずっと。」
「真幸……」
手足が震える。
でも愛おしくて……
「俺、桜子ちゃんが
好きかもしれない…」
「…………///」