強さ、時々弱さ〜アナザーストーリー〜
桜子ちゃんは
俺の腕をほどいて
真っすぐに俺を見た。
「あたし…初めて会った時から
真幸が好きだったの。
料理出来る女が好きだとか
長い髪の方が好きだとか
兄ちゃんに色んな情報を聞いて
一人で努力した。
いつか真幸に会えたら…
そう考えて……」
「…桜子ちゃん……」
「真幸、言ってくれたの。
初めて会ったわたしに。
サバサバしてていいね。
下手にキャピキャピしてるより
俺は桜子ちゃん見たいな
性格の方がタイプかな。
って………
もちろんお世辞だって
わかってる。
でも………それでも
わたしにとっては……//」
桜子ちゃんは
泣きはじめた。
でも俺は
桜子ちゃんのナミダなんて
見たくないんだよ。
「もうなんだっていいよ…
俺はもう桜子ちゃんしか
見てないから…//
だから泣かないで?」
「真幸………///」
桜子ちゃん。
護りたいって思えるんだ。
桜子ちゃんといたら。
でもそれと同じくらい
君を俺で染めたいって。
もっともっと俺で
いっぱいにしたいって
そう思うんだ。