大好きなキミの隣に
それだけ言うと保健室に向かう。
「詩乃?大丈夫か?
美由に手だすなって言ってきたから」
「京真くん…美由ちゃんと付き合ってたの?」
え?
「いや、美由はただの幼なじみだよ」
美由を女としてみたことないし。
「幼なじみ?
美由ちゃんと京真くんが?
…なんだぁ。
そうだったんだ。
へへ、心配して損したかも!安心」
柔らかく微笑んだ。
詩乃のこの笑顔が好き。
「詩乃、美由になにかされたら俺に言って?
詩乃は俺が守るから」
小さな詩乃の体を抱き寄せる。
詩乃は俺が守る。
なにがあっても絶対に。
「京真くん。
足が治ったら遊びに行こうよ!デートしたいな」
「うん。
どこいきたいか決めといて。
俺は詩乃が一緒なら何処でもいいし」
自分で言ってんに照れる。
顔赤くないかな。
詩乃との初デートか。
めちゃくちゃ楽しみだ。