大好きなキミの隣に
「どうしてぇ?」
「彼女できたんだ」
京真くんの言葉におもわず顔が赤くなる。
彼女…か。
私は京真くんの彼女なんだ。
「彼女?
どうしてぇ?
美由と付き合ってくれるんじゃなかったのぉ?」
美由ちゃんと付き合う?
そうなの?
「ごめん。
美由とは付き合えない」
「そっかぁ。
京真の彼女って誰なのぉ?
美由知りたいなぁ」
可愛く笑う美由ちゃん。
でもなんか怖い。
なんでだろう。
「詩乃だよ」
京真くんの声に美由ちゃんの顔がひきつる。
でもすぐ笑顔になって。
「そっかぁ!
詩乃ちゃんかぁ!
羨ましいなぁ、京真と付き合えるなんてぇ。
美由、詩乃ちゃんとお話したいなぁ。
ちょっといいかなぁ?」
私の方にきてにこりと笑う。
「うん、いいけど」