☆初恋☆


『家に着いたら、連絡しろ』って、強制的に携帯番号とアドレスを交換させられて、私は家を出た。

しかし…。

思いもよらない事が。


「お、そこの子可愛いねぇ。1人?俺らと遊ばない??」

最初は、誰の事を言ってるのか分からなかった。

私の事だなんて、考えてもなかった。

「ねぇ、そこの野風西高の制服着た、キミだよ」

野風西って、私??

そう思って、立ち止まり後ろを向いた。

「私…ですか??」

「そうそう、キミ。可愛いねぇ。俺らと遊ばない?」

「け、結構です」

やばい…。

怖すぎる…。

男の1人が、私の腕を掴んできた。

ビクッ…。

「何、震えてんの?かっわいい。ほら、早く来いよ」

笑顔から一転…睨むように見てきた。

そんな風に見られたら、余計怖くなる。

「行くぞ。さっさと歩けよ」

痛い。



< 10 / 39 >

この作品をシェア

pagetop