☆初恋☆
『家に着いたら、連絡しろ』って、強制的に携帯番号とアドレスを交換させられて、私は家を出た。
しかし…。
思いもよらない事が。
「お、そこの子可愛いねぇ。1人?俺らと遊ばない??」
最初は、誰の事を言ってるのか分からなかった。
私の事だなんて、考えてもなかった。
「ねぇ、そこの野風西高の制服着た、キミだよ」
野風西って、私??
そう思って、立ち止まり後ろを向いた。
「私…ですか??」
「そうそう、キミ。可愛いねぇ。俺らと遊ばない?」
「け、結構です」
やばい…。
怖すぎる…。
男の1人が、私の腕を掴んできた。
ビクッ…。
「何、震えてんの?かっわいい。ほら、早く来いよ」
笑顔から一転…睨むように見てきた。
そんな風に見られたら、余計怖くなる。
「行くぞ。さっさと歩けよ」
痛い。