☆初恋☆
捕まれた腕が、ジンジンする。
「は、放してください!」
そう言っても、いっこうに放そうとしない。
泣きたい…。
私、何されるんだろう。
こうなるんだったら、中原の家に泊まれば良かった。
10対1。
抜け出せるわけ…ない。
「目隠しでもしとけ」
“はい”
それと同時に、私の目の前は真っ暗になった。
しばらくして、目隠しが外された。
「ここ…どこ、ですか?」
「路地裏だよ。ここなら誰にも見つからないし、見えないからな」
見つからないし、見えない。
それが何を指しているのか、全然分からなかったが、何かされるのだけは分かった。
それが、どうしようもなく怖かった。
「お前、いい体してんなぁ。直接見てやるよ」
直接…?
2人の男が、私の腕を押さえている。
そして…。
もう1人の男が、私の服に手を掛けた。
片手には、はさみ…。
怖さが増した。