☆初恋☆
目を覚ましたところ。
それは…。
涼ちゃんの家。
最初は、気づかなかった。
でもね、見たことあるなぁって思った。
そうしたら隣に、寝ている涼ちゃんを見つけた。
それで分かったんだ。
涼ちゃんの家だって。
見つけてくれたんだね、涼ちゃん。
1人にしないでくれたんだね。
ありがとう。
「ん?あぁ水原。気がついたか?」
「う、うん」
とっさに、出ていた涙をぬぐった。
「はぁ。このまま目、覚まさねえんじゃないかって、心配だったんだぞ?」
心配、してくれてたんだね。
「ごめんね、心配掛けて。…ごめん」
こらえていた涙が、あふれた…。
「なに謝ってんだよ。悪いのは、俺だから。ごめんな、水原1人にしちまって」
そう言いながら、涙をふいてくれた。
「ううん。涼ちゃんは悪くないよ?私が変な人を相手にしたからいけないんだよ。無視してれば、こんな事にはなってないもん」