☆初恋☆
「い、いいの?」
「お、おぉ」
嬉し…。
嬉しすぎる。
「ありがと、涼ちゃん」
「別に。なんでもって言っちゃったしな」
ふふふ…。
素直じゃないなぁ。
「寝て欲しいなら、奥に詰めろ」
「言われなくても、詰めるもん」
そっと奥に詰めた。
ふわっと布団を上げて、入ってきた。
そして、私の方に布団を掛けてくれた。
私はそれだけで良かった。
けど…涼ちゃん、サービスしすぎだよ。
まだ少し震えてる私を、優しく包み込んでくれた。
「大丈夫。俺がついてる」
って…。
手も、握っていてくれた。
試しにそっと、涼ちゃんにくっついてみた。
それを涼ちゃんは、しっかり受け止めてくれた。
嬉しいよ、涼ちゃん。
ありがとう。
ありがと、涼ちゃん。
「お前は、何回泣くんだよ。大丈夫だぞ?もう怖い目には合わせねぇから」
違うよ、涼ちゃん。