☆初恋☆
「水原萌です。中学校では吹奏楽部でフルートをやっていました。よろしくお願いします」
パチパチパチ。
そして最後までいくと、ちょうど授業の終わりのチャイムが鳴った。
この自己紹介で気になった人がいた。
中原涼介。
けっこう目立つタイプの男子。
中原くんは自己紹介でも目立っていた。
なんか見たことあるような…。
いつ会ったんだっけ?
何日かたったある日の朝、カバンを片付けていると、後ろから声をかけられた。
「久しぶりだな」
振り返るとそこには、中原くんが立っていた。
「あれ、覚えてない?あぁ、名前変わったんだ。元田中涼介。水原ん家のとなりに住んでた」
……………。
「あー!!涼ちゃん!?ビックリした!!背も雰囲気も変わってるんだもん。全然気づかなかった!!」
そう。
私と涼ちゃんは幼なじみだった。
親同士が中学校からの親友で、私たちも小さい頃からよく一緒に遊んでた。