☆初恋☆
そう思ってたら、さりげなく手を離された。
それが、なんか悲しくて。
さらにうつむく、私。
「どうした?」
「ん?べ、別に?」
なんで疑問系?
自分でも、不思議だわ…。
手を離しても、すぐ近くにいてくれている涼ちゃんを見たら…。
諦めようと決心した心が、また動き出した。
こんな時、悪い言い方だけど『利用』できる人がいればな…。
「おはよう、萌!」
教室に着くと、緑が声をかけてきた。
あ、緑って言うのはね。
この学校で、最初に声をかけてくれた女の子で。
私の親友、池内緑。
明るい性格で、一緒にいて楽だし楽しい存在。
まぁ、みんなに優しいから、男女ともにとっても人気なんだ。
しかも!!
誰もがうらやむほどのスタイル&美人・可愛い顔の持ち主。
頭脳明晰、運動神経抜群。
私もうらやましいって思うよ。