☆初恋☆


『涼ちゃん』っていうのもこの頃からのあだ名。

私も昔は『萌ちゃん』って呼ばれてたのに…。

恥ずかしいけど、私の初恋の相手。

「涼ちゃんってこの辺に引っ越したんだっけ?」

「おぉ」

「そっかぁ。でも何でここに?あ、やっぱり部活強いから?」

「まあそれもある。けど、久々にお前に会いたかったし」

あ、今トキメイちゃった。

だって、私の恋の相手は昔から変わってないし。

「じゃあわざと,野風西高受けたの?」

「そう言うことに,なるかも」

「嬉しい!!また涼ちゃんと同じ学校で」

私、満面の笑みで言ってみた。

すると、見る見るうちに涼ちゃんの顔が真っ赤に。

「何、涼ちゃん。照れてるの?」

下から涼ちゃんの顔をのぞき込んでみた。

「別に。照れてなんかない。それより、今日家来る?母さんも会いたがってたし」

ウ…ソ…。

「いいの!?」

「おぉ」

「やった。久々に優子さんに会えるんだ!!楽しみ」

私楽しみすぎて、授業に集中出来なかった。



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