☆初恋☆
そう言って中原は部屋を出て行った。
それにしても…。
「部屋綺麗…」
私の部屋より、全然綺麗だよ…。
「あぁ、私も部屋片付けないとなぁ」
ガチャ…。
「誰が部屋を片付けるって?」
うわぁ…、聞かれてた。
「べ、別に!何でもないし」
「水原の部屋って汚ねぇの?」
「汚くなんかないし」
「うそつけ。今、片付けないとって言ったろ?」
完璧に、ばれてますね…。
「はいはい、言いました。でも部屋は、人に見せられるくらい綺麗だもん」
「じゃあ今度、俺が行っても大丈夫なんだな?」
えぇっ!?
来るの!?
「ばか!!本当に行くわけねえだろ」
え…。
「なんだ…、来ないんだ」
小さい声で言ったつもりなのに、丸聞こえだったみたい。
「何?来て欲しいわけ??なら、行ってもいいけど?久しぶりに、香織さんに会いたいし」
…。