☆初恋☆
「別に、いいって。…じゃあ明日から、俺ん家で食え。母さんには、言っとくから」
「そんな、悪いよ…」
「いや、悪くねえ。大丈夫だから」
こんなに言ってくれるなんて、どんだけ心配性なんだろう。
時刻は7時を回っていた。
「もうこんな時間?そろそろ、帰ろうかな」
「帰るか?…泊まっていってもいいぞ?」
???
どうしちゃったの、中原。
なんか様子、おかしくない?
「どうしたの?やっぱり、何かあった?」
「い、いや…?ただ、俺が眠いから、お前の事送れなそうだし」
送る??
「中原、送ってくれるつもりだったの?いいよ、1人で帰れるし」
「いや、1人は危ないだろ?」
心配…してくれてるの?
「大丈夫だって。私可愛くないし、さらわれたり、絡まれたりしないから」
そうそう。
大丈夫、大丈夫。
「そうか?じゃあ気をつけて帰れよ?」
「うん。ありがとね?心配してくれて」
「別に?じゃあ、また明日学校でな」
「また、明日ね」