無関心女の頭上に星は輝く
連れていかれたのは校門。
どうやら結構すぐに帰れるかもしれない。
「……んで、どれ?」
「もぉー、人なんだから、どれとかいわないの」
ありさにはいつもたしなめられる。
でもなおらないもんは治らない。
「あれ、」
でも、兄の奏太がこの有様だから、べつに“あれ”とか“これ”とか“どれ”でもいいと思う。
奏太が指差した先にいたのは、可愛い顔で空を見つめる、後輩がいた。
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