無関心女の頭上に星は輝く
「……空君、」
「何ですか?」
「電柱」
ドンッ
「いだっ!」
空ばっかり見てるから、ぶつかるんだ。
クスッ
ついつい小さく笑ってしまった。
「〜もぉ!先輩!もっと早く言ってくださいよ!」
おでこを押さえながら空太は嘆く。
「ごめん、」
「//いえ、前見てなかった俺も悪いんで……」
その日は、変な子と長いこと話したもんだから疲れていないかと思っていたが、全然疲れていなかった。