無関心女の頭上に星は輝く



「お前、星可のこと好きなわけ?」


重要なのはそこだ。


空太は迷わず頷いた。



奏太はため息をついて、考えた。



「あいつ、自分のことを外見で選んだ奴のことは嫌いだぞ?外見だけみて好きとかならやめとけ」



忠告だった。



自分の弟が、星可の嫌いな部類に入るのはなかなか好ましくない。


「違うよ。俺は、俺の話をめんどくさそうにしながらも聞いてくれる星可先輩が好きなのね。外見はどうでもいいの」



少し驚いた。




こいつが、空以外のことで、こんなに楽しそうに話すから。



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