無関心女の頭上に星は輝く



あたしにこの後輩は何を求めているのだろうか?



「……」


「……」


黙る、というかいつも通り。


「先輩、そこは、空太には好きな人いるの?って聞かなきゃいけないんですよ!」



そんなこと言われても、



困る。



「空太には好きな人いるの?」



言われた言葉をそのまま棒読みで言ってやった。


すると空太は苦笑いをした。



「いますよ」




ドーン。





あたしのどこかからそんな音がした気がした。




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