無関心女の頭上に星は輝く

「……何？」


思いっきり嫌な顔をしてやった。

２人はそれに気が付いていても話を進める。


「人と会わない？」



奏太が上目遣いで提案する。


「却下」


星可は一言でバッサリ断る。

あいまいな返事は奏太にとっては“承諾”を意味するのを、長い付き合いの中で感じたから。




「あたしが人付き合いをめんどくさいって思ってるの、知ってるでしょ？」



「そうなんだけど……」



ありさは奏太を慰めるように、肩を撫でている。


これで手を放してくれれば逃げてやるのに、しっかりつかんだまま。



「まぁ、会ってやってよ。俺の弟だからさ」


「……は？」