恋花-Romeoと私の花-
・・・・・・でも、反省してるだろうしなぁ。

しょうがない・・・・か。

「いいよ。わかった」

直輝の説得に負けた。

「じゃぁ、入れよ」

ニコッと直輝は笑って、私を部屋へと招き入れてくれた。

「お邪魔しま~す」

靴を脱いで、廊下を少し歩く行くとリビングへと出た。

リビングは、白で統一されていて凄くオシャレだった。


男子の家だとは思えないくらいに・・・。

そこには、コップを片手に、ソファーに座って

テレビの夜7時から始まるバライティー番組を見ていた楓がいた。

「か~え~でっ!!」

楓の後ろへ忍び寄り、呼びかけると「へっ!?」と言って後ろを振り向いた楓と、パチッと目が合った。

「かっ、かかっ、花恋!?」

ソファーから転げ落ちながら驚く楓は、顔が真っ赤で、口を手で塞いで目を見開いている。

そんなに・・・・・びっくりしなくても・・・・・・。

「大丈夫だよ、楓。許してもらったから」

楓は、その直輝の言葉に冷静さを取り戻したのか「あっ、そっか。そうだよね~」と言いながらソファーではなく、床へと腰を下ろした。

「ソファーに・・・・座んないの?」

私がソファーに座り、隣の空いてる場所を手でぽんぽんと叩いて言うと「花恋が座ってるし・・・いいよ」

そう言ってまた、テレビに視線を向けた。

なんか・・・・・何気ない優しさがキュンとくる。

あと・・・・横顔が綺麗。鼻が高いからか、スッと綺麗な横顔をしてる楓。

カッコイイ・・・・・って!

もう!私って、こんなにイケメンに弱いっけ?園子さんの血を少しだけど、引いてるんだもんな・・・・・。

あぁ~・・・なんか、嫌だ。

そう考えてるうち、リビングの端っこにあるキッチンから、いい匂いしてきた。









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