恋花-Romeoと私の花-
「できたぞ~」

そう言って、直輝はオムライスをテーブルへと運んできた。

「いっただきぃまぁ~すっ!!!」

すぐに、楓はオムライスにかぶりついて食べ始めた。

「は・・・・早い」

楓の食べるスピードは、半端なく、みるみるうちにオムライスは無くなっていく。

「楓、ちゃんと噛まないで食べると喉につまるぞ」

そう直輝が言い終わるか言い終わらないうち、楓はゴホゴホと咳き込んで「みっ、水!」と苦しそうにする。

「言わんこっちゃない」

そう言って、呆れる直輝は楽しそう。

いいな~・・・こんな兄弟みたいな友達・・・・。

「あっ、そうだ。花恋、明日学校じゃん?」

楓が、食べ終わったオムライスの皿を片付けながら言った。

あっ、そうだった。

明日、初登校日じゃん!!

「うん。そうだね・・・・で?それが??」

「俺達、関わりを学校で持たないって言うことができないわけ。だから、俺らは親戚って言う設定でやっていくってことになったから」

オムライスのたまねぎを抜きながら直輝は言う。

「は、はい・・・って!玉ねぎ!!!」

「俺・・・・・玉ねぎ食えねえんだよ。ほっといてくれ!」

「直輝はダメなんだよね~。料理上手いくせにさ、玉ねぎだけはダメで、さっき玉ねぎ切って。って、僕にやらせたんだもん。」

玉ねぎが嫌いだなんて・・・・以外に子供じみたとこあるんだな~・・・。

「ふふっ・・・・ふふふっ・・・」

堪えきれず、少し笑ってしまった。

それを見た直輝は、不機嫌そうに眉間にしわを寄せる。

「ごっ、ゴメンねッ!!なんか、いっつもクールで大人っぽいのに、嫌いな食べ物あるとか・・・・ギャップが、凄いな~って思って!」















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