恋花-Romeoと私の花-
直輝はもっと三毛かのしわを濃くして、不機嫌そうな顔をする。

そうすると、楓が止めに入った。

「はいはい。そこまで!明日あるし、早くゴハン食べてお風呂は行って寝なきゃね」

「私は食べたもんね~♪直輝は、玉ねぎだけじゃない?」

「う゛っ・・・・・楓・・・・頼むッ」

楓に頼み込む直輝は、玉ねぎのことになると楓には頭が上がらないみたい。

「もうっ!しょうがないなぁ・・・・・・」

そう言った楓は、玉ねぎだけをひたすら食べ始めた。






玉ねぎを食べ終わり、私たちは初日にも関わらず、こんなに仲良くなったのを実感するほど話し込んだ。

今までの恋のこと。
今までの友達のこと。
いろいろな話しをした。

「うわっ、もう12時過ぎてる!」

ハッとして、直輝が言う。

ホントだ・・・・私達、どんだけ話し込んでたんだろう?

「花恋、帰ったほうがいいんじゃない?」

気を利かせて、楓が言ってくれた。

そうだな・・・・そろそろ帰んないと・・・明日の学校の準備もあるし。

「そうだね。私、帰るね!バイバイ」

そう言って、玄関へ行って靴を履くと直輝が玄関まで来た。

「どうしたの?」

「明日のことなんだけど、俺ら、お前のとこまで迎えに行くから待ってろよ?」

「え?わざわざ?」




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