恋花-Romeoと私の花-
・・・・・・はぁい??

恋?
なにそれ・・・・っ。

それじゃぁ、まるで私が恋をしたことない人みたいじゃない!

「なにそれ・・・・・どういう意味?私に恋を?私、恋ぐらいしたことっ・・・・」
「あるだろうな?いや、ないとおかしい。もう、高1だし・・・・恋の経験ナシの女子は数少ないだろうよ?」

淡々と話す直輝に、首をかしげる。

じゃぁ、何で恋を・・・・・?

―チーン―

エレーベーターが着いたことを確認し、直輝と楓はエレベーターに乗り、1階のボタンを押す。
それに遅れまいと、いそいでエレベーターへ乗った。
ゆっくりとエレベーターが動き出す感覚とともに、直輝がさっきの続きらしきことを言い出した。

「でも、男と付き合ったことねぇだろ?」

「う、うん・・・・」

なんで、そんなこと知ってるの!?と、また疑問が浮かぶ。
でも、それをおさえて私は、直輝の話に集中した。

「だから、付き合い方だとか・・・・上手くいく方法だとか・・・・・男を落とす方法だとか・・・いろいろと教えろ。と、校長からの命令」

・・・・・え?
園子さんからの?命令?

―『1階です』―

「まぁ、それだけじゃないんだけどね。そんなカンジ」

楓が、エレベーターからゆっくりと降りて出入り口へと向かいながら言う。
それに続き、私と直輝も降りる。








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