恋花-Romeoと私の花-
「ま、前言撤回だな」

直輝が、足を止めて楓をチラッと見て足を止めた。

「前言・・・撤回・・・?」

私達も、つられて足を止めた。

「俺達、最初会ったときさ、『世話役的なもの』って言ったじゃん?」

楓が私に同意を求めた。

「・・・・え?違うの?だったらなんなの??」

最初から不思議だった。
金持ちでもない私に、世話役なんて就くはずかない、と。

「恋の先生、とでも言っとくかな」

直輝が笑いながら言う。

「ちょっと、違うけど・・・いいんじゃない?」

まぁ、いっか。と言うかのように楓が言った。

「こっ、恋の・・・・・先生?私の?直輝と楓が・・・・・?」

少し混雑した脳内を片付けながら、私は、冷静さを取り戻そうとする。

「そう、俺らが先生だよ。生徒さん」

なにそれ・・・・・・・・・・。

恋ぐらい・・・・私、恋ぐらい一人でなんとかできるもん・・・・!

「まぁ、いいじゃん?校長、なんだかんだで、花恋のこと心配なんだよ」

私が眉間にしわを寄せ、俯いてるのを見た楓が私をなだめようと、頭を優しく撫でた。

「あ゛っ!!!ヤバッ!走るぞ!!」
















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