恋花-Romeoと私の花-
種を植えて
一期一会
私、如月 花恋(きさらぎ かれん)。15歳。
今は4月の終わり頃。
こんな、中途半端な時期。
私は、ある田舎町から都会へと引っ越してきた。
実は、ついさっき引っ越してきたばっかり。
え?お母さん?
いないよ。私が中学生の頃に離婚しちゃった。
そして、私はその頃から一人暮らしをし始めたの。
そして今、私がいるところは住宅地のど真ん中。
向かってる先は、星羅学園(せいらがくえん)という高校。
その、高校は私の親戚のおばさんが紹介してくれた高校。
頭はよくない私にしては、頑張って入った学校だった。
でも・・・・私、極度の地図嫌い。
全然ここがどこなのかもわからない。
「ここ、どこーッ!!?」
親戚のおばさんのヘタクソな地図をブン投げて、私は道の端っこへとうずくまった。
叫んだ声は、虚しく耳へ帰って来るだけ。
もう・・・・ここ、ホントにどこなのぉ・・・・・?
ぐすんっと鼻を鳴らしていると、太陽の光を遮るように誰かが、私の前に立った。
ふと見上げると、そこにいたのは二人の制服を着た男の子二人が私を見下ろしていた。
顔は・・・太陽の逆光で見えない。
今は4月の終わり頃。
こんな、中途半端な時期。
私は、ある田舎町から都会へと引っ越してきた。
実は、ついさっき引っ越してきたばっかり。
え?お母さん?
いないよ。私が中学生の頃に離婚しちゃった。
そして、私はその頃から一人暮らしをし始めたの。
そして今、私がいるところは住宅地のど真ん中。
向かってる先は、星羅学園(せいらがくえん)という高校。
その、高校は私の親戚のおばさんが紹介してくれた高校。
頭はよくない私にしては、頑張って入った学校だった。
でも・・・・私、極度の地図嫌い。
全然ここがどこなのかもわからない。
「ここ、どこーッ!!?」
親戚のおばさんのヘタクソな地図をブン投げて、私は道の端っこへとうずくまった。
叫んだ声は、虚しく耳へ帰って来るだけ。
もう・・・・ここ、ホントにどこなのぉ・・・・・?
ぐすんっと鼻を鳴らしていると、太陽の光を遮るように誰かが、私の前に立った。
ふと見上げると、そこにいたのは二人の制服を着た男の子二人が私を見下ろしていた。
顔は・・・太陽の逆光で見えない。