恋花-Romeoと私の花-

直輝の気軽な言葉。
この人・・・直輝にも慣れてる・・・・?
他の人は、直輝と楓のこと、下の名前で呼び捨てで呼ばないのに・・・。

「言えへんやろ!やっと、ここに来たんやから!・・・・で?その子が噂の?」

その子?

そう言う、関西弁の男の子。
その視線の先には・・・・私!!?

「あぁ・・・・もう、そっちまで行ったか?」

直輝の平然たる声。

「どうゆうことだよ?仮彼女って・・・・」

やっぱり・・・・そのことなんだ・・・。
やっぱり、噂って言うのは怖いなぁ・・・・。

「まぁ、ノリで?ノリて言っちゃったカンジ!」

楓の言葉がなければ、こんなことになんなかったのに!
楓のせいなのにィィィッ!!
楓の馬鹿っ!

「ノリでそれはアカンやろ!もう、学校中の噂になってるで!」

・・・え・・・?
嘘・・・!
もう、学校中の!?

「あの!もう、学校中の噂って・・・・私たちのことがですか?」

私の恐そる恐そる聞いてみる。
でも、やっぱり恐れてたことは避けられなくて・・・。

「当たり前や!女子は大騒ぎ!手につけられへんほどや・・・・。しかも、直輝と楓のこと探してたでっ!」

やっぱり。
女の子たちがいない場所に行こう。と言うことで、屋上まで来た。
女の子たちが、王子様のそんな噂を聞いて黙っているわけがない。
絶対、本人に訊くはずだもん。

「やっぱりな。そんなこっだろうと思ったよ!あ~、女子って疲れる」

直輝は普通はこんな酷いこと言ってるのに・・・。
女の子たち、頑張るな・・・。

「こら!Romeoがそんなこと言ってどうすんねん!学園の王子やろ?」

大阪弁にちょっと、新鮮さを感じつつ、私は関西弁の男の子に訊いてみた。




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