恋花-Romeoと私の花-
「ねぇ、直輝、この子誰?」

そのうちの一人が甘いトーンの声で言った。

「え?これ、例の子でしょ?」

もう一人も、低い甘い声を出した。

例の・・・・子?

「え!?この可愛い子!?マジでッ?君、如月花恋ちゃん!!?」

そうすると、ビックリしたように高いトーンの声の男の子が叫んだ。

「は、はい・・・そうですけど・・・・って、えぇーーーーっ!!?」

私の声は空へと響き渡った。

耳を塞ぐ二人の男の子は、ゆっくりとしゃがんだ。

「クククッ・・・・マジ、そんな大声出さなくてもぉっ」

笑いながら、俯いていた”直輝”と呼ばれた男の子はそっと顔を上げた。

「ッ!!?」

ゆっくりとハッキリしてくる相手の顔はアイドルのようにオーラを放つ。

イケメンだぁっ!!


スッと綺麗に通る鼻筋。

小さい顔。

大きい透き通る茶色の潤った瞳。

透き通った瞳は少しタレ目になっている。

柔らかそうな、茶色に染められた髪の毛。

でも、肌は少し日焼けしててたくましい。

か、か、カッコイイ!!!!

細めて笑うタレ目は凄く癒される。

「あっ・・・赤くなった!」

そう言ったのは、甘いトーンの声の男の子。

「ッ!!!??」

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