恋花-Romeoと私の花-
こっちも、またイケメンくん!

目はパッチリのしてて、まつ毛は凄く長い。

マシュマロみたいなほっぺに黒い髪の毛。

頬をキュッと上げて笑う笑顔は可愛い。

タイプの違うイケメン二人に、私は頬を染めてるらしく、顔が凄く熱い。


「ゆでだこになってるッ」

タレ目の男の子は、また笑う。

ちょっと・・・・笑いすぎじゃない・・・・・?

くぷぅっと膨れっ面になる私に気づいたのか、笑うのをやめた男の子は「コホン」と一回

咳払いをして、私を見つめた。


「俺、お前の世話役みたいなものになります。君島 直輝(きみしま なおき)です。えぇ
~っと・・・直輝でいいから」

タレ目の直輝は言った。

「僕は、一ノ瀬 楓(いちのせ かえで)。同じく、世話役的なものになりました~!楓っ
て呼んでネ☆」

きゃっ、キャピキャピしてる!?

こんな、人いるんだ・・・・・・。

って、のんきにしてる場合しゃない!

この人たち、なんで私のこと知ってるの!?自己紹介されちゃったし!

「ま、これから、しまばらくよろしくってことで」

「・・・・・へ?これからって、どうゆう??」

直輝が言った言葉の意味が分からず、訊き返してしまう。

「もしかして、聞いてないの?」

楓が私を立ち上がらせながら言った。

「ご、ごめんなさい・・・。って、どういうことなの?これ・・・私の、世話役?なにそれ?」

そうすると、「はぁ・・・あの、クソババァ・・・ッ」と言いながら、直輝は頭を抱えた。

「話すと長くなるから、とりあえず・・・学校に行こうか?直輝」

「そうだな。ここで説明するのは嫌だし」

そう言って、直輝は黙って私を背中に乗せて抱き上げた。いわいる、おんぶと言うやつ
だ。

「ちょっと!お、降ろして!!私、重いんだからー!!」


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