恋花－Romeoと私の花－

「いいじゃなぁ～い♪イケメンだし♪」

ルンルンと言う園子さんは、なんだかこちらを見て浮かれている。そんな、園子さんにニッコリ笑って手を振る俺。そんな自分が気持ち悪い････ゾワァァッと、背中に虫唾か走る。

「ふん！イケメン好きも、ここまで来ると苛立つものね！」

そう、花恋のおばさんは大のつくほどのイケメン好き。
俺達も、最初あったときには、どうなるかと思うほど大変だった。

「もう！グズグズうるさいわね！！いいから、もう家に帰りなさい！制服とかは、直輝くんと楓くんの部屋にあるわ。じゃぁ、どうぞ持ち帰って♡」

そう俺達に言う校長。

持ち帰るって･････ま、いいか。

もう家に帰れるんだし。


「ちょっと！園子さん！！まだ話しが･･･」

花恋の言葉の途中だったが、俺は花恋の腕を引いた。

「いいから、帰るぞ。夜飯作んなきゃだしな」

「ちょっ、直輝！離してぇぇぇぇっ」

「じゃぁな。校長。」

そう言った俺は、ジタバタする花恋を引っ張って校長室から出た。