スカイブルーな僕ら
「勉強はかどッた?」
はい、とさッき祖母が
持ってきてくれた
緑茶を一真に差し出す
おう、さんきゅ..
一真は頼りない声で言う
でも仰向けになッて
右腕を顔に置いたまま動かない
一真の顔がちょうど良い具合に
腕によッて見え隠れしてる
「神経めッちゃ使うし、イライラしてる」
「息抜きすれば?」
「....だな、」
一真の野球でこんがり焼けた
浅黒い肌が
子犬のような人なつッこい
大きな瞳が
笑うと綺麗に映し出される
白くて歯並びの良い歯が
何だか
情けなく笑ってる