スカイブルーな僕ら



「勉強はかどッた?」




はい、とさッき祖母が
持ってきてくれた
緑茶を一真に差し出す




おう、さんきゅ..
一真は頼りない声で言う
でも仰向けになッて
右腕を顔に置いたまま動かない



一真の顔がちょうど良い具合に
腕によッて見え隠れしてる





「神経めッちゃ使うし、イライラしてる」




「息抜きすれば?」


「....だな、」





一真の野球でこんがり焼けた
浅黒い肌が
子犬のような人なつッこい
大きな瞳が
笑うと綺麗に映し出される
白くて歯並びの良い歯が




何だか
情けなく笑ってる







< 4 / 15 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop