スカイブルーな僕ら
「違ってもまた縁側来るからさ」
「...うん、頑張ってよね」
「お互いだろ?」
2人で笑うけどさ、
ワタシは上手く笑えなかったよ
遠慮がちの笑い
一真といる時に
久しぶりにこんなぎこちない笑いした
でも、一真に言われると
少し安心したと思い込もうとする
隣で一真が立ち上がる気配で
横を向く
キュッ..とスニーカーの擦り切れる音がして
一真が目の前に立っていた
「じゃあな、」
「うん、じゃね」
3月の生ぬるい風に
ワタシと一真の髪が揺れて
走り去る幼馴染の背中を
見つめるワタシは
心に穴が空いた気分だッた