恋愛ゲーム
只今の時刻 AM 1:30
みんなと別れ、携帯を取り出し
いつもの番号にダイヤル。
プルルル…
『紗英?』
「おっ、1コールで出るなんて早いじゃん」
『そろそろ、かかってくると思ってた』
「さすが圭人くん、よくわかってるねぇ〜。じゃあ駅によろしく」
− 10分後 −
圭人の車に乗り込んで
ダッシュボードを開け、
「圭人、貰うよ」
そう言って煙草を口に加える。
圭人は窓を開け、
私は“あぁ〜生き返る”と言いながら、外へ向けて煙を吐き出す。
「やけにご機嫌じゃん?」
「わかる?」
「また、犠牲者が出るのか…」
圭人は溜め息混じりに言った。
何?
まるで私が悪いことをしているみたいに言わないでよ。
男だって、私と夢を見られるんだから幸せじゃない?
「人聞きの悪いこと言わないでよね」
「俺はもう何も言わない。
たださ…」
話にくそうに言葉を濁す圭人。
「ただ…何?」
強気で聞く私。
「男がみんな、あいつみたいな男じゃないよ」
「圭人が知った風に言わないで!!」
私はイライラしながら2本目の煙草に火を付けた。