君と私




「…君、同じ制服。」



思っていた事を自然と喋ってしまった。


男の子は自分の制服と私の制服とを交互に何回も見てちょっとびっくりしたような顔をした。



「…え? あ、本当だ。
じゃあお前も入学式遅れたの?」



「ん」




この人は笑顔でたはは、と笑う。



…笑顔。


…あ、イメチェン忘れてた。



明るく、元気にしなきゃ駄目。



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