ねぇ...
「..........なに?」
「お前、なんで
笑わねえんだよ。」
私が笑わなくなったのは
高校1年の最後らへんから。
あの事件以来、
笑ったことがない。
「お前には、もう友達
居るんだろ?そいつの為にも
笑顔見せてやれよ。」
「笑えないよ。私の男
恐怖症が治らない限り。」
「んなこと、関係ねえよ。
ダチに全部話せよ。
スッキリするぞ?」
会ったばかりの京平。
初めてみる京平の真剣な
顔にびっくりした。
「それに、どんな女でも
笑った方が絶対可愛い。」
そう言って京平は私の
ほっぺをつねった。