使い捨て親友童話

自分の名前がかかれた机に荷物を置き、さて、あなたは迷います。

どこのグループに声をかけるかが重要です、自己紹介が通用する時期に出遅れたら今後に支障が出ますからね。


それでもチキンの癖にプライドが高いあなたは、なかなかクラスメートに話しかけることができません。

初対面とか新生活とか緊張しますよね。フレッシュ。


あなたが一人、勇気を出せずに目だけを動かしている最中でさえ、あなた以外の乙女たちは親睦を深めています。

このままでは天涯孤独です、どうしましょうか?


――悩みに悩みしばらくして、髪が肩下くらいまである女の子が教室に入ってきました。

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