使い捨て親友童話


イジメという単語がこの世界になかったら、仁花さんはどう説明してくれますか?



「きもい」って仲良しの友達同士なら冗談が通じる楽しいネタで、マイナスワードをやりとりできることは初対面の時より友情が深まった印だと思うんです。

でも、仲良しグループが「きもい」って言って笑っているじゃれあいを、

全然関係ない男子が聞いていて、ハートが繊細な人はたったそれだけでもう遠回しに自分をイジメてるんだって思うことがあると思うんです。


つまり、なにがイジメかなんか意味不明じゃないですか?

なにがきっかけで誰が傷つくかなんて未知数で、イジメをゼロにさせようとするなんてもう果てしなくないですか?



仁花さんなら、どうわたしに説明してくれますか?


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