使い捨て親友童話

「あ、あたしの貸したげるよー」

なんと、あなたの隣に居た茂木凜が駆け足でギャグ王子に自分のノートを渡しに行ったのです。

あなたが居るべき場所に居るのは違う女の子、ギャグ王子と接近するチャンスはあっさり消えました。


「モギリンどーも。寺岡ないわ」

ギャグ王子の若さ溢れる好きの裏返しをあなたは知りませんし、

今は恋愛より友情のことで頭がいっぱいでした。

なぜか横取りされた気分で、心がもやもやしました。



中学二年生。

あなたは茂木凜と仲良くしていましたか?

< 39 / 309 >

この作品をシェア

pagetop