使い捨て親友童話
「あ、あたしの貸したげるよー」
なんと、あなたの隣に居た茂木凜が駆け足でギャグ王子に自分のノートを渡しに行ったのです。
あなたが居るべき場所に居るのは違う女の子、ギャグ王子と接近するチャンスはあっさり消えました。
「モギリンどーも。寺岡ないわ」
ギャグ王子の若さ溢れる好きの裏返しをあなたは知りませんし、
今は恋愛より友情のことで頭がいっぱいでした。
なぜか横取りされた気分で、心がもやもやしました。
中学二年生。
あなたは茂木凜と仲良くしていましたか?