使い捨て親友童話



お昼休み、あなたは茂木凜と中庭でお喋りをしていました。

性別が女として生まれた場合、どんなに煩わしかろうがグループで密集しておかなければ、

可哀相な子としておとぎの国では認定されますから、皆こぞってピーチクパーチクガールズトークをして対策を練っています。


「お腹いっぱい、眠たーい。てか給食シチューて季節違うくない? 暑いよ六月、冬でしょシチュー」

「あはは、シチュー季節違うねー」

「冷たいのがいい、暑いもん、夏じゃん」

「本当暑いよねー、分かる」


さて、女子は中身がない明日には忘れる頭を使わないで済むガールズトークが好きだと、古くから言われております。

< 40 / 309 >

この作品をシェア

pagetop