使い捨て親友童話
それが親友の性格なのなら嫌うのは意地悪だからと、
あなたはあなたなりに一ヶ月前からお喋りが盛り上がる努力をしましたが相変わらずの茂木凜です。
なんだか自分ばかりが配慮することが最近は馬鹿らしくなりましたし、
また同い年なのにあなたのように相手のことを察することができない茂木凜自体に苛々していたのです。
「……も、いいよ。つまんなーい。あーあ、疲れた疲れた過労だし」
「あはは、仁花ちゃん面白い」
また、仁花と呼び捨てでいいと言おうが、茂木凜は仁花にチャンを付けを続けることさえも、あなたはイラっとしていました。
本当に茂木凜はつまらない、何を言っても茂木凜は笑うだけ。
あなたは一方的に毎日苛々していました。
そんなある日のこと。
何と言うことでしょう、あなたの大親友である茂木凜が風邪で休んだのです。