使い捨て親友童話
とにかくどこかに加入しなければと使命感に焦り、学生レベルの本能に従ったあなたは決めました。
「ねー、ねー、あの、今日モギリン休みなんだ。それでさ、私、今日さ、一緒に居ても良い、かな?」
壁を砕くのか、壁を乗り越えるのか、壁はなかったのか、壁の向こうに行った気になるのか、すべてはあなたのさじ加減です。
「あ、モギリン休みなの?、うん! 全然いいよ」
可愛い笑顔、同性相手にノックアウトです。
あなたの申し出に嫌な顔ひとつせず、受け入れてくれた女の子は、あなたたち中学生にとっては必要不可欠な存在です。
「ありがと、羽賀さん」
これであなたは安心な一日を手に入れることができました。
頑張って話しかけたからです、偉いですね。それでこそ立派な女子中生です。