使い捨て親友童話

さあ、絶賛思春期のあなたがどう接しようかと思っていると――


「仁花ちゃんおはー」
「おはよ」
「仁花ちゃんおはよう」

羽賀未来たち町娘が朗らかに挨拶をしてくれましたから、大変あなたは嬉しかったです。


戸惑いなくあなたは元気いっぱい「おはよう!」と言いました。

キラキラ輝く町娘と村民のあなた。

やっぱり彼女たちの世界は憧れます。

同い年なのにクラスの上層部に居る尊いお方、一方あなたは自称・真ん中、他称・下から三番目グループだなんて女子中生的に微妙なポジションです。


昨日は楽しかったですね?
キラキラグループと居るなら、躊躇いなく馬鹿笑いができましたもの。


「あの、昨日ありがとね?」

「また休みん時いーよ?」

茂木凜が居なければ四人組になれるかもしれない――?

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