使い捨て親友童話
それでも茂木凜は大事な親友です。
そうです、君が居ない世界ではアタシ生きていけないよ、ってやつです。
典型的な女子高生が好きな純愛ヒロインが彼氏にポエムを贈るばりに、
あなたにとっての茂木凜は大切な人なのでした。
「昨日羽賀さんたちが一緒居てくれたんだ。優しかったよ」
休んでいたオウム村娘に説明すれば、案の定「羽賀さんたち優しそうだよねー」と返されたあなたが舌打ちしたのは言うまでもありません。
やれやれ、ティーンエイジャーって難しいですね?
誰もこの悩みなんか分かってくれないよって感じで、あなたの心は土砂降りの雨だったんですって。
あなたってば相変わらず喩えがオーバー……いえいえサービス精神があるなんてやっぱり可愛いですね。
あなたは素直なので、等身大の言葉が好きです。
夢を抱いたり愛を信じたり、友情を育んだり親に感謝したり、そんな感じの文章に切なくなれます。