使い捨て親友童話

魔法で可愛く変身できたなら、どれだけ幸せなのでしょうか。


ストレートアイロンで朝適当に伸ばしていた髪を、あなたは耳にかけてみました。

グロスを塗るのはこれから食べるのだから迷いました。

鏡でチェックしたところ眉は前髪で見えませんから気にするほど問題ありません。

あなたは爪磨きをしていなかった自分に全力で後悔しました。


本当に緊張でおかしくなっちゃいそうです。

デートなのか何なのか、好きになってもらえるのかただのクラスメートなのか、

無限に広がる悩み事にあなたはどっぷり浸かっていました。

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