ゴールとマイクとおでん



「え?」


顔を上げる彼女。

一瞬見ただけで、自分の顔が赤くなったのがわかった俺。

すぐに店員の方を向いてもう一度聞いた。

「いくらですか?」


「865円です。」

事務的な店員だな。

まぁいっか。

俺が財布から千円札を取り出すと、


「あの…」



彼女が遠慮がちな声が聞こえてきた。



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