無口な若頭と心に傷を持つ少女
陸さんはポケットから

タバコを出して

箱から一本取り出して

口に加えて火を着ける

私の体は

無意識に強ばる

大丈夫。

大丈夫。

私だって吸うんだから

あの人じゃないんだから

龍「おい、」

陸「なんや?」

龍「お前じゃない 妃奈 顔色悪いぞ?」

妃奈「平気だから、気にしないで」

陸「止まるか?」

妃奈「大丈夫だから!!」

気づけば声を張り上げていて

妃奈「あっごめんなさい…」

そしてまた車の中は

静かになり私は

いつの間にか寝ていた。
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