無口な若頭と心に傷を持つ少女
優しい人たち
あんたなんかただの疫病神よ
消えてよ
お母さんなんて呼ばないで
ガシャーン
「ごめんなさい…お母さん…」
止めて…
痛いよ…
ぐったりした私をお母さんは
嘲笑う
そして
お母さんは…タバコに火をつけ
私の背中に押しあてる
「イヤ~ァァ」
自分の声に起き上がる
「ハァ…ハァ…ッ」
ガチャ
陸「どないした!?」
妃奈「こ…ないっで…ハァ…ッ」
龍「海!!袋もってこい」
陸「妃奈ちゃん大丈夫やから」
「こないで…ハァ」
海「袋もってきた」
龍は袋を持ち私に寄ってきた
妃奈「イヤ…ハァ…ごめんなさい…」
龍「大丈夫だ この中で息しろ」
低い声が居心地がよくて
息苦しくなくなった。
同時に涙が流れてきた。