あの日の空


入って来た彼の席は、
私の目の前。

「っはぁーーー..。
空!!お前来るの遅い!!
遅刻やで!!」

名前が似てる。
なんて期待したあたしがあほやった。
こいつが、空なんて名前....。
ありえへん。


「あー、ごめん。
んじゃ、続きいくぞー
高橋 宙!!」

「...はい。」


私の名前が呼ばれた時に、
高野空は、肩をビクッと
跳ねあがらせ、
私のほうに振り向いた。

「.........。
なぁ、お前『そら』って名前なん?」

「...そうやけど。
なに?」

初対面なのに、いきなり
話しかけられて、
正直ありえへんて思った。
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