有明先生と瑞穂さん
「でも先生んちって結構予想と違うんスね」

「そう?私はイメージ通りだと思うけど」


瑞穂がボリボリとお菓子をむさぼりながら答えた。


「家の中っつーか、人とか家に入れなそうなイメージ」

「あぁ~。でも加津佐さんだし仕方ないよね」

「オーイ晴ちゃんそれどういうこと?」

「俺は一人になりたいよ・・・」


疲れた表情でため息をつく有明は学校では絶対に見れない顔だ。


「そーんなこと言ってえ!
実際加津佐がいないと寂しいくせに」

「そうだぞ!もう一緒に寝てあげないからな!」

「ええっ!一緒に寝てるんスか?!キモッ」

「そんなわけないよ・・・・・・」


有明はツッコミを放棄してテレビをつけた。
ちなみに瑞穂はすでに放棄して国見が買ってきたお菓子を片っ端から開けて食べている。

(な、慣れてる・・・)


「布津クン泊まっていけば?
おねーさんが一緒に寝てあげよっか」

「ブッ!な、何言っ・・・」

「俺も一緒に寝るぞ!今夜は3人で熱い夜になりそうだ!」

「あっはっはっはっは!」

「な、何言ってんスか!!」


イチイチ反応する布津に喜ぶ国見と加津佐。
スルーすればいいのだがついつい乗せられて早速布津も疲れてきた。

目の前では二人がお菓子をつまみながらテレビの話をしている。

二人のスルースキルの高さはこれが理由か、と布津はぐったりしながら他人事のようにそう思った。


(つかこの二人を俺に押し付けてるだけじゃねーか!!)
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