有明先生と瑞穂さん
亮の代わりだった。


だけど亮と会ってわかった。



布津は、幼馴染の親友になることはできない。



でも逆に、亮も布津になることはできない。




同じものを求めたけれど、そこにはまた違う形の大切な存在になっていた。




「なんて言うんだろう?
『友達以上恋人未満』?」

「うーん、『友達以上親友未満』?なんかそれも寂しいね」


言葉にすれば以外と二人の新密度は低い。



「形にしなくてもいいか。
言葉にするから悩むハメになるんだよな」

「そっか。そうだね」



二人並んで歩く姿は恋人同士に見えるかもしれない。


でも手は繋がないし、キスもしない。抱きしめあうこともない。


でも代わることのできない関係なのだ。











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